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「日本の、これから」を見て思ったこと

NHKの生討論番組、「日本の、これから」。6/23(土)のテーマは「働き方」だった。
非正規雇用の増加や成果主義、長時間労働、すぐ辞める若者、の4つの問題について、スタジオに集まった様々な年代や立場の人たちで生で討論。

どの問題についても、「企業側に問題がある」という人がいる。確かに、企業側にも問題はある。

だけど、「企業側に問題がある」なんて言ってても、その状況はすぐには変わらないのが現実。
だったら、その現実の中で「自分はどうしていくか」を考え、行動していかなければ何も変わらない。

私に一番身近な問題はもちろん「非正規雇用」。
確かに派遣は正社員に比べて不安定な面が多い。
だけど、世の中の企業の多くは「正社員として採用する職種」と「派遣など外部に任せる職種」を選別し、ルーチンワークや補佐的な仕事(=一般事務の仕事)は正社員の採用をせず、派遣で賄っているという現状がある。
だから、もし「派遣」が嫌で「正社員」になりたいなら、サポート的な事務職ではなく、「営業として就職する」覚悟が必要なのだ。それが嫌なら事務職の派遣を続けるしかない(もしくは、事務職の正社員の口を探しまくって受けまくるしかない)。
「正社員を採用しない企業が悪い」とか「世の中が悪い」とか言っててもしょうがないのだ。

企業側にも事情がある。
昔は正社員をたくさん雇い、年功序列・終身雇用というシステムでやってこられた企業も、1990年代後半のグローバル化とIT化に伴って国際的な競争にさらされることになり、昔ながらの雇用システムを維持できなくなったのだ。
「企業が悪い」と訴え、正社員として雇用されたとしても会社の経営が立ち行かなくなり倒産なんてことになったら全く意味がないのだから、単に企業のせいにすることは、意味のないことのように私には思える。

言いたいことは、「企業が悪い」「世の中が悪い」と人のせいにしていても仕方がないということ。
結局は、「そういった現実を踏まえて、自分はどうするか」を考え、行動していくことが必要ということ。
そして、「自ら考え、行動する」ことができれば、正社員として採用されると思うけど。
企業が求めているのはそういった人材だから。
by kumikokubo | 2007-06-25 14:36