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時間感覚の違い~長い目で見てみよう~

契約更新の意思確認のとき、「ここも1年続けたから、もういいかなと思って、終了しようと思います」というスタッフさんは結構多い。3ヶ月契約のためか、雇用形態のためか、派遣で働いていると1年は長いという感覚なのだろう。
しかし、それは世間一般的に見れば大間違いである。
1年に1回も職をかえていたとしたら、10年で職歴は10コ。これはいくらなんでも多すぎる。20代なら次もすぐ見つかるかもしれないが、30代で職歴10コではかなり厳しいと言わざるを得ない。

正社員で働く人と派遣で働く人の違いに「時間の感覚」があると感じている。正社員は長いスパンで物事を考えるのに対し、派遣スタッフの人は短いスパンで物事を考えがちだ。

たとえば「忙しいから時給を上げてほしい」とか、「忙しいからもう辞めたい」といった相談を受けた場合、よくよく聞いてみると、ここ2~3ヶ月ぐらいの話だったりする。そして派遣先の上司に相談しても「今は期末だからね」とか、軽く流されてしまったといった話も聞く。
正社員でも、ポジションが上がれば上がるほど広い視点で物事を見ているから、上司からすれば「ここ数ヶ月は忙しいけど、そのうち落ち着くよ。そんなに大騒ぎするほどの話じゃないよ」といった感覚なのだろう。それを「まともに聞いてくれない」と辞めてしまっては、双方が不幸になってしまう。どちらかが悪いのではなく、単に感覚の違いだけなのだ。
実際、忙しいという相談を受けた人でも、数ヶ月とか1年も経てば状況は変わるものだ。前任者が忙しいことを理由に辞めたポジションの人から「新入社員が入って、産休の人も戻ってきて、暇なんです」と相談を受けたこともある。

派遣で働く人だけでなく、新入社員など若い人にも言えることだと思うが、物事はなるべく長いスパンで考えたほうが良いのではないかと思う。
長いスパンで物事を捉えることは、先を見通す力をつけることや自分の視野を広く持つということに繋がるからだ。
決して「まだ時間があるからのんびりやればいいや」ということではないのでご注意を。
by kumikokubo | 2006-01-28 22:00