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「お金のために働く」について考える

「あなたは何のために働く(または働きたい)のですか?」と聞かれたら、「お金のため」と答える人は多いのではないかと思います。
リーマンショック以降、本当にお金に困る人が激増しているから「お金のために働く」のは当然、と私も思います。
でも、お金というのは「追い求めれば追い求めるほど逃げていくもの」という気もしています。

以前NHKで、製造業派遣で切られた男性(30代前半)のことをやっていたのですが、その男性は、より良い条件を追い求めて職を変え、5年の間に3社で働いたそう。
それを聞いて私が思ったのは「最初の会社でずっと働いてたら、正社員か、契約社員ぐらいにはなれただろうに…」ということ。
その5年の間には好景気で人手不足だった時期もあり、派遣であってもきちんと仕事をしていれば正社員になるチャンスもあったと思います。
それが、そうなる前に職を転々と変わってしまったので、派遣で切られる、という結果になってしまったのです。「より良い条件(=お金)を追い求めた」結果、職を失うことになってしまった、ともいえるのではないかと思います。
もし、お金ではなく、最初の会社でやりがいなどを見つけて一生懸命働いたら、結果的にそれが評価され正社員(または契約社員)などで雇用され、お金も得られる…という結果になったのではないかと思います。
5年で3社は客観的に見ても職歴が多すぎるし、1社で2年未満ではたいした経験も積めず(これは派遣に限らず正社員でも同じです)、本来であれば自分に残るはずのスキルや経験も積めなかったのです。

私自身の話をすると、平成元年に一般職で就職したとき基本給は13万9千円でした。(基本給以外は時間外手当しかない会社で、勤続年数が短いので賞与も少ししか出ませんでした)
就職して2年目ぐらいまでは給料日前にお金がなくなって母から借りたこともしばしばあったし、コートなど高額な洋服は自分のお給料では到底買えず、買ってもらったりしていました。
それが、仕事が面白くてのめり込むうちに総合職並みの仕事も任されるようになり、総合職に転換してからは基本給も増え、勤続年数も長くなってきたことから賞与も増えてきて、そこそこの年収を稼げるようになりました。そして毎日残業続きでお金を使う暇がなくなり、知らず知らずのうちに結構な額の貯金も貯まっていました。
お金や好条件を追い求めて入社1~2年で転職したり、その後も1~2年で転職を繰り返したり、「一般職のお給料で総合職の仕事をするのは損」と一般職の仕事だけをずっとやっていたら、こうはならなかったと思います。
「それは右肩上がりの時代だったからだよ」と言う人もいるかもしれませんが、そんなことは全くなく、すぐにバブル崩壊がやってきましたし、その後も山一証券や拓銀が倒産したり、ITバブルの崩壊もありました。

「お金のために働く」のは当然のことだし、それを否定するつもりは全くないのですが、結局のところ「お金以外の理由を見つけて働くことが、結果的にお金を稼げることにつながる」という感じが、私はしています。

シングルマザーで「生活費を稼ぐために」働いている人も多いと思いますが、生活がかかっているからか、他のスタッフさんとは仕事に対する真剣度が全然違うな、と私は感じていましたし、実際に就業態度が評価されて正社員の打診を受けた人もいました。
その方々は、「お金のため」ではなく「子どものため」に働いているのではないかと、私は思っています。
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by kumikokubo | 2010-05-11 13:02