女性の生き方とキャリアを考えるブログ

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師匠が本を出版しました

グロービスマネジメントスクールで論理思考クラスの講師だったToshiさんこと高橋俊之氏が本を出版したのでご紹介。
「やりたいことを実現する 実践論理思考」(東洋経済新報社)

私はグロービスでToshiさんのクラスを受講した後、Toshiさんが主宰する英語クラスにも通っていて、その英語クラスで論理思考をかなり叩き込まれた。「英語」とはいえ結局は「話す内容」が肝心で、「自分が本当に伝えたいことのために何を話すか」を考えさせられたから。
たとえばクラス初回で自己紹介をするとき。
単に自分の名前や、仕事は何してる、とかを話すのではなく、まず「自己紹介の目的は何か?」を考え、それが「みんなに自分の顔と名前を覚えてもらうこと」とわかれば、じゃあ「自分の顔と名前を覚えてもらうには、自分の何を話せばいいか」を考える、といった具合。
私は「旅行が好きで、日本国内は全ての都道府県に行ったことがある」ということを話すようにしていた。これはインパクト大で、すぐ顔や名前を覚えてもらえた。

「論理思考」というと、正しいロジックを導き出し、それを武器に相手を論破する、というイメージを持ってしまうけれど、それで相手を論破できたとしても、相手が嫌な思いをしたりして関係そのものが悪くなってしまっては元も子もないわけで。
この本では、「本来の目的を意識し続ける」ことの大切さや、単に相手を論破するのではなく「相手の共感を引き出しながら納得させる」ことの手法についても書かれている。

また、一見、常識外れと思われるようなことでも、「本質をつかみ、常識を疑う」ことにより、自分の思い通りに生きていく手段を見つける、とか、「自分が本当にやりたいこと」を見つけるために、どのように考えていけばよいか、といったことについても書かれている。

結局のところ、「自分の思い通りに生きていくために、もっと考えよう」という本、です。
「考える」のに「こうすれば絶対!」というノウハウはないけれど、考えるための押さえどころが紹介されていて、とにかく諦めず考え続けることによって必ず道は開けることが説かれています。
ちなみにToshiさんはグロービス時代、論理思考を駆使して同僚を説得し、スクールの統括責任者でありながら週休5日(!)で働いていたことも。

ちなみに私も、派遣会社の社員としての仕事を週4日にして、残りの1日でカウンセラーの仕事をすることの交渉に、頭を使いました(どのように話せば上司が快く許可してくれるか、を考えたわけで)。

「交渉の成功」=「自分の思い通りにすること」だけれど、それで相手がデメリットを負ったり、相手との関係がこじれたりしたら「本当の成功」とは言えないわけで。「ただ自分の希望を無理やり押し通す」ような交渉しかしていないような人には是非、この本を薦めたいです。
「自分がやりたいことを見つけたい」「自分の思い通りに生きたい」人にもお薦め。
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by kumikokubo | 2007-06-30 17:00

「日本の、これから」を見て思ったこと

NHKの生討論番組、「日本の、これから」。6/23(土)のテーマは「働き方」だった。
非正規雇用の増加や成果主義、長時間労働、すぐ辞める若者、の4つの問題について、スタジオに集まった様々な年代や立場の人たちで生で討論。

どの問題についても、「企業側に問題がある」という人がいる。確かに、企業側にも問題はある。

だけど、「企業側に問題がある」なんて言ってても、その状況はすぐには変わらないのが現実。
だったら、その現実の中で「自分はどうしていくか」を考え、行動していかなければ何も変わらない。

私に一番身近な問題はもちろん「非正規雇用」。
確かに派遣は正社員に比べて不安定な面が多い。
だけど、世の中の企業の多くは「正社員として採用する職種」と「派遣など外部に任せる職種」を選別し、ルーチンワークや補佐的な仕事(=一般事務の仕事)は正社員の採用をせず、派遣で賄っているという現状がある。
だから、もし「派遣」が嫌で「正社員」になりたいなら、サポート的な事務職ではなく、「営業として就職する」覚悟が必要なのだ。それが嫌なら事務職の派遣を続けるしかない(もしくは、事務職の正社員の口を探しまくって受けまくるしかない)。
「正社員を採用しない企業が悪い」とか「世の中が悪い」とか言っててもしょうがないのだ。

企業側にも事情がある。
昔は正社員をたくさん雇い、年功序列・終身雇用というシステムでやってこられた企業も、1990年代後半のグローバル化とIT化に伴って国際的な競争にさらされることになり、昔ながらの雇用システムを維持できなくなったのだ。
「企業が悪い」と訴え、正社員として雇用されたとしても会社の経営が立ち行かなくなり倒産なんてことになったら全く意味がないのだから、単に企業のせいにすることは、意味のないことのように私には思える。

言いたいことは、「企業が悪い」「世の中が悪い」と人のせいにしていても仕方がないということ。
結局は、「そういった現実を踏まえて、自分はどうするか」を考え、行動していくことが必要ということ。
そして、「自ら考え、行動する」ことができれば、正社員として採用されると思うけど。
企業が求めているのはそういった人材だから。
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by kumikokubo | 2007-06-25 14:36

聞く耳を持つために、自己主張は程々に

中間管理職の夫が、部下の女性の扱いに頭を痛めている。
彼女は「この業務をやりたい」と主張していたのだそう。

基本的に、自分で「これがやりたい」というのは悪いことではないのだが、彼女が「やりたい」というのは、単に彼女が興味を持っているだけであり、業務内容としては社員がする必要は全くなく、外注先にやらせればいい、というものだそう。社員に求められているのは外注先の管理や、発注するときのコンセプト作り、その製品を扱う社内の部署との連携等々であり、具体的なアイディアは外注先に考えさせ、提案させれば良い、といった類の業務なのだけれど、彼女が「やりたい」というのは、その「具体的なアイディアを考えること」らしい。

当然、夫はその主張を却下。彼女には別の業務を与えたけれど、彼女はそれが不満らしい。
そしてその後も、「ああした方がいい」「こうした方がいい」と「提案」してくるのだが、それまでの経験も浅いし、ビジネス全体を見るという力も不足しているので、考えが浅はかで、夫からすれば「単なる思いつき」「単なるワガママ」としか映らないような内容なのだそう。

しかし彼女は自分のレベルの低さに気付いていないので、多分、自分の提案を全く受け入れてもらえないと思っているのではないか、とのこと。
夫は、自己主張や提案をする前に、基本的なビジネスの知識を勉強して欲しいのだが、自分に勉強が必要と思っていない本人にそんなこと言っても反発を買うだけなので、言えずにいるらしい。

私も経験があるけれど、本人にアドバイスしたくても、本人自身が気付いていなければ素直に聞いてもらえないので、こちらとしても言うに言えない。言ったら変に恨まれたり反感を買ったりして関係が悪化することが予想されるからだ。最悪なケースとして、スタッフさんに非があることを伝えられず、別の理由で契約終了になったケースがいくつかあった。そうすると本人はいつまでたっても自分の悪いところ・足りないところに気付くことができないし、次の派遣先でもまた同じ過ちを繰り返してしまうかもしれない。でも本当の理由を言ったら本人からすごい勢いで反論されることが予想されたので、本当の理由は派遣先の企業からも言わないで欲しいといわれていた。

だから、「自分にとって、悪いことでも素直に聞いて考えて反省できる人」であることは、とても重要なことだと思う。そして、周りから「この人なら、言ったら素直に聞いてくれるかな」と思われるためには、普段、あまり強い口調でものを言ったり、自己主張しすぎるのはマイナスなのだ。

私自身、メーカーで働いていたときに、とても強く自己主張をしていたので、「コイツに言っても素直に聞いてもらえないだろう」と思われたのか、上司や同僚から、本当のことを言ってもらえなかった。そしてある日突然、10年間もやってきた仕事から外されて全く別の部署に異動になった。そのとき私は1人で2~3人分の業務量をこなしていたし、10年間の経験もあり、自分はその事業に絶対に必要とされている人材だと勘違いしていた。後から考えたら、仕事量はこなしているものの扱いづらい存在だっただろうなと身に染みてわかったが、誰もそれを忠告してくれることなく、切られてしまったのだった。切られた後は不本意な職場に異動になったので、自業自得とはいえ、「誰かが本当のことを言ってくれていたらなぁ、、」と思ったりもした。そんなこともあり、今ではすっかり丸くなったけれど。

自己主張も大切だけれど、程々にしておかないと、大切なものを失ってしまうのでご注意を。
そして、「強い口調で言えば主張が通る」わけでは全くないので、言い方にも気をつけたほうがいいと思う。
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by kumikokubo | 2007-06-20 17:18