女性の生き方とキャリアを考えるブログ

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自己実現の誤った捉え方

昨日は大学生向けの自己分析ワークショップを開催。
そこで「やりたいこと」の本質を深く掘り下げるワークがあるのだが、行き着くところが「子供に夢を与えたい」というように、本当にやりたいことにたどり着く人と、「人に評価されたい」みたいになってしまう人がいるなぁと思っていた。その違いは何だろう?と。

マズローという心理学者が説いた「欲求の五段階」では、「自己実現の欲求」が一番高度な欲求とされている。
下から順に、生理的欲求、安全欲求、社会的欲求、承認の欲求、自己実現の欲求、となり、下の段階の欲求が満たされないと、次の段階の欲求は生まれないというのがマズローの理論。
「人に評価されたい」は「承認の欲求」に属していると思う。「人に評価されたい」と思ってるうちは、自己実現の欲求は生まれない。そして「人に評価されたい」は自分のことしか考えてないが、自己実現の欲求は、「自分」に対してではなく「自分以外の人に何かしたい」という高度な欲求なのではないかと思う。

だから「人に評価されたい」が出てきてしまった人は、まだ承認の欲求が満たされていない人。「子供に夢を与えたい」というように、自分以外の誰かに対して何かをしたいと思っている人は、承認の欲求は満たされて次の段階・・・自己実現に向かっている人ではないかと思う。

で、この世の中には、それを取り違えている人がたくさんいるなーと思った。
キャリアアップを目指して頑張っている女性は、その理由を「自己実現」とかいうけど、単に自分のポジションを上げたいだけなんだから、「承認の欲求」の段階じゃないか、と思う。
最近、自分が少しでも良いポジションにつくことを「自己実現」とか言う人が多く、何か違うなーと思っていたけれど、そのモヤモヤが晴れて、とてもスッキリした。
「人から羨ましがられたい」とか思っているうちは、まだまだ自分のことしか考えていない、寂しい人間なんだなーと思った。

と、偉そうに言ってる私も、「人に対して何かをしたい」と思い始めたのは結婚してからのような気がする。それまでは自分が一番可愛かったし、何をするにも自分の優先順位が一番だった。結婚して、承認の欲求が満たされたのかもしれない。
そういう意味では、今の大学生、すごいぞ!と思う。
それに比べて大人たちは。。。
ブランドもののバッグ持つのもいいけど、ヒルズに住むのもいいかもしれないけど、「他人や世の中に対して何かをしたい」とか思ってみろよ、と思ってしまったのだった。
それから、キャリアアップのために仕事や勉強に励むのは「自己実現」なんかじゃありませんから!お間違いなく。
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by kumikokubo | 2006-10-15 22:56